ノーコード・SaaS 種別:マネージドサービス 成熟度 安定 学習コスト 低

Make(旧Integromat)

SaaS間をノーコードで繋ぐビジュアル自動化ツール。操作数(オペレーション)課金

分野「ノーコード・SaaS」:コードを書かずに済ませる選択肢。 分野の役割とつながりは分野の解説へ。

別名:Make.com、Integromat、旧Integromat

できること

Make(旧Integromat) ができないこと

  • 無料プランで月1,000オペレーションを超える処理を継続すること(超過分は実行されず、翌月までリセットされない)
  • 無料プランで15分未満の間隔によるトリガー確認(ポーリング)を行うこと(最短間隔は15分固定)
  • 無料プランで3個以上のアクティブなシナリオを同時稼働させること(上限2個)
  • 無料プランで1回の実行を5分を超えて動かし続けること(最大実行時間5分)

制約

先頭の行が、このツールで最も先に当たる制約。値はすべて出典の一次情報で確認したもの。

項目 影響 出典 検証日
無料プランの月間オペレーション数 (主要制約) 1,000オペレーション / 月 シナリオが1回実行されるたびに使用したモジュール数に応じてオペレーションを消費するため、連携先が多い自動化はすぐ枯渇し有料プランへの移行が必要になる www.make.com
無料プランのトリガー確認間隔(ポーリング) 15分固定(有料プランは最短1分) 新着データの検知が最短でも15分遅れるため、即時性が必要な連携には無料プランは向かない www.make.com
無料プランのアクティブシナリオ数 2個まで(有料プランは無制限) 複数の業務フローを同時に自動化したい場合、無料プランでは2本までしか同時に有効化できない www.make.com
1回の実行の最大実行時間 無料プラン5分、有料プラン40分 大量データの一括処理や重い外部API呼び出しを含むシナリオは、無料プランでは時間切れで失敗する www.make.com
有料プランの料金とオペレーション数 Core $9/月、Pro $16/月、Teams $29/月(いずれも年払い時の月額目安)で、いずれも月10,000オペレーションが基準 オペレーション数の初期値はCore/Pro/Teamsで同じ10,000のため、プランはオペレーション数だけでなく実行間隔・シナリオ数・並列実行など機能差で選ぶ必要がある www.make.com

典型的な落とし穴

  • 「オペレーション数」をシナリオの実行回数だと誤解し、実際はモジュール数×実行回数で消費される点とズレて見積もりを外す
  • 無料プランの15分ポーリングに気づかずWebhookのような即時反応を前提に設計し、実際の遅延に驚く
  • アクティブシナリオ2本という上限に、テスト用と本番用のシナリオを両方有効化した状態で気づく

コスト

課金モデル
無料枠あり
跳ねる条件

無料プランは月1,000オペレーション・シナリオ2本・実行間隔15分・実行時間5分が上限。課金が跳ねるのはオペレーション数で、$9のCoreから上位プランへ段階的に上がる

出典
www.make.com  検証

代替手段と差分

代替 何が違うか
n8n n8nは自己ホストなら無料でシナリオ実行回数の上限がない。Makeはフルマネージドで対応アプリ数が多く画面も直感的だが、オペレーション課金と無料プランの制限(1,000オペレーション/月・シナリオ2本)がある。運用を任せたいならMake、コストを抑えて自前運用するならn8n
Zapier ZapierはZap単位のタスク課金(無料100タスク/月・2ステップまで)、Makeはオペレーション課金(無料1,000オペレーション/月・シナリオ2本)で、Makeのほうが1つのシナリオ内に分岐や複数モジュールを無料枠内でも組みやすい。対応アプリ数と知名度はZapierが上

選定判断

複数SaaSをノーコードで繋ぎ、分岐や複数ステップを含む自動化を組みたい場合の候補。無料プランの月1,000オペレーション・シナリオ2本・15分ポーリングのいずれかに触れたら、有料プランへの移行かn8nなど自己ホストの選択肢を検討する

Make(旧Integromat)は「シナリオ」と呼ぶ単位でトリガーとアクションを画面上に組む自動化サービスで、Zapierと異なり1つのシナリオ内で分岐・ルーター・データ変換を視覚的に組める自由度の高さが特徴である。課金の単位は「オペレーション」で、シナリオ1回の実行で使用したモジュール数に比例して消費される。

利用者が最初に当たるのは無料プランの月間オペレーション数(1,000オペレーション/月)で、モジュール数の多いシナリオはすぐに枯渇する。次に当たるのがアクティブシナリオ数の上限(2個)とトリガー確認間隔(15分固定)で、テスト用と本番用を分けたいだけでシナリオ数の上限に触れることがある。