GitHub Pages

GitHubリポジトリから静的サイトを無料で公開するホスティング

分野「実行基盤・ホスティング」:書いたコードを、自分のパソコンの外で動かし続ける場所。 この分野で最初に触るツールとして挙げている。 分野の役割とつながりは分野の解説へ。

別名:Pages、gh-pages、github.io

できること

GitHub Pages ができないこと

  • サーバーサイド処理(API、フォーム受信、認証)。静的ファイルの配信のみ
  • 商用サイト・EC・SaaS の運用(利用規約で禁止)
  • パスワードやクレジットカード番号などの機密情報の送受信
  • 1アカウントに複数のユーザー/組織サイト(user.github.io は 1 つ。プロジェクトサイトはリポジトリごと)
  • GitHub Free プランでのプライベートリポジトリからの公開(公開リポジトリが必須)

制約

先頭の行が、このツールで最も先に当たる制約。値はすべて出典の一次情報で確認したもの。

項目 影響 出典 検証日
帯域の上限(ソフトリミット) (主要制約) 100 GB / 月 画像や動画の多いサイトで超えると配信が制限される。大きなメディアは外部のストレージ・CDN に置く docs.github.com
公開サイトのサイズ 1 GB まで(ソースリポジトリも 1 GB が推奨上限) 生成物にビルド成果物や画像を溜め込むと上限に届く。履歴に大きなバイナリを残さない docs.github.com
ビルド回数と時間 10 ビルド / 時(ソフトリミット。独自の GitHub Actions ワークフローには適用されない)、1 ビルドは 10分でタイムアウト 頻繁な push で 1 時間に 10 回を超えると反映されない。重いビルドは Actions 側で行い、成果物だけを配置する docs.github.com
商用利用の禁止 事業運営のための無料ホスティングとしての利用は不可。EC サイトや、商取引・SaaS 提供を主目的とするサイトは禁止 個人サイト・OSS のドキュメント・ポートフォリオに限る。収益化するサイトは Vercel や Render などへ docs.github.com
無料プランで公開できるリポジトリ GitHub Free / GitHub Free for organizations では公開リポジトリのみ ソースを非公開にしたまま Pages を使うには GitHub Pro 以上が必要になる docs.github.com

典型的な落とし穴

  • 無料プランでは公開リポジトリが必須で、ソースと履歴がすべて見える。API キーや下書きを置かない
  • 既定の Jekyll ビルドはプラグインが制限される。Astro・Next.js 等の他のジェネレータは GitHub Actions でビルドし、成果物だけを配置する
  • プロジェクトサイトはサブパス(/リポジトリ名/)で配信されるため、絶対パス(/css/...)のリンクが壊れる。ジェネレータ側で base path を設定する
  • 反映まで数分の遅延があり、CDN キャッシュも残る。「push したのに変わらない」の多くは待ち時間かキャッシュ

コスト

課金モデル
無料
跳ねる条件

GitHub アカウントがあれば無料。増枠の購入手段はなく、帯域 100 GB / 月・サイト 1 GB を超える用途や商用サイトは他サービスへ移る

出典
docs.github.com  検証

代替手段と差分

代替 何が違うか
Vercel Vercel はプレビュー URL・サーバーレス関数・Cron を持ち、商用も Pro で可能。GitHub Pages は静的配信だけだが、公開リポジトリと GitHub アカウントだけで完結し、追加のアカウント登録が要らない
Render Render の静的サイトも無料で、同じワークスペースにバックエンドや DB を並べられる。GitHub Pages は GitHub 内で完結する反面、動的要素を足す道がない

このツールを代替として挙げているページ: Amazon S3NotionVercel

選定判断

OSS のドキュメント、個人ブログ、ポートフォリオなど、完全に静的で非商用のサイトでは第一候補。サーバー側処理・非公開ソース・商用利用・100 GB / 月を超える配信のいずれかが要る時点で避け、Vercel か Render へ

GitHub のリポジトリ内容をそのまま静的サイトとして公開する仕組みで、<user>.github.io のドメインと HTTPS が無料で付く。既定では Jekyll でビルドされるが、GitHub Actions のワークフローから任意の成果物を配置することもできる。

利用者が最初に当たるのは技術的な上限ではなく利用規約である。事業目的の運営・EC・SaaS は禁止で、無料プランでは公開リポジトリが必須になる。技術的には帯域 100 GB / 月、サイト 1 GB、ビルド 10分が実質的な上限で、いずれも増枠の手段がない。